池田亮司 SPECTRA




深夜の1時を過ぎた時だった。
仕事を終え、帰宅しようと車に乗った所、
北の天空の白さというより青さに驚き、
とっさにライカを取り出し撮影をした。
その時は、何の事だかうっかり忘れていた。
空から未確認物体がいかにも降りてきそうな、そんな光だった。
ハリウッド映画の「インデペンデンス・デイ」を彷彿させる。

ふっと我にかえった頃、この現実を思い出した。
今日は、あいちトリエンナーレの作品の一つ、
池田亮司のSPECTRAの日であった。
9月24日(金)・25日(土)の両日、名古屋城 二の丸広場で
午後5時30分から午後23時30分まで行われている。
ただ、昨夜は深夜の1時。
調べると会場は閉まってしまうが、作品はオールナイトで点灯しているらしい。

池田亮司氏は、日本を代表する電子音楽の作曲家であって、
美術作家として、これまでに音や光といった非物質的現象の性質に
焦点を当てた作品を発表している。
この日の作品は、64台のサーチライトと10台のスピーカーから出力される
正弦波とを組み合わせたインスタレーションである。
ゆっくりと光と音を感じてみたい。そんな作品だ。

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